かもめーず

山口・祝島に行ってみた!たくましい島の人々とⅠターン、Uターン大活躍!!

2019.04.15

祝島(いわいしま)

2019年4月15日
よく晴れた春の日、絶好の島日和!
山口県の祝島に行ってきました!



ハート型の島♡

瀬戸内海西部、柳井港からは24km。山口、愛媛、大分にはさまれた、周防灘と伊予灘の境目に
ポッカリと浮かんでいるハート形の島です。

柳井港から祝島にわたります!


JR柳井港駅 小さな可愛い駅です。

JR柳井港駅の目の前にある柳井港から、祝島行きの船に乗ります。
フェリーターミナルの左端にある「平郡・祝島行き」の切符売り場で
祝島行きの切符を買います。(切符の販売は20分前からです。)


柳井港


切符売り場は正面入り口から入って左奥


切符売り場。切符の販売は20分前からです。


いわい丸

祝島行きの船は、室津、上関、蒲井、四代を経由し、1時間10分かけて終着の祝島に到着します。

柳井港から積み込まれた荷物が・・・


荷物 from 柳井

室津港でどーーーんと増えました!
祝島の人々にとって、室津は昔から本土への玄関口のような街のようです。
祝島の方が、通勤、通院、買い物に行くときによく利用するのが室津港ということ。。。
(室津港から車やバスで移動、というのが多いそうです。)


室津で荷物も乗客も増えました!

そして四代までは穏やかだった海が、外海に出たとたんに大きなうねりに変わります。
船に弱い方は少し覚悟が必要かも。
運が良ければスナメリに会えたりもするらしい!

祝島に到着!!


祝島港

祝島港、とうちゃ~く!!
旅行者らしき外国人もいらっしゃいます。


今も毎週月曜日に島内で反原発デモをやっています。

祝島では昔から、
タイやアジの一本釣り、タコ、イカの定置網、干しヒジキ、無農薬ビワや、それを使ったビワ茶など、
自然からの恵みを生活の糧にして暮らしが営まれてきました。

そんな島の対岸4キロの上関町・田ノ浦に上関原子力発電所の建設計画が持ち上がったのが、1982年。


対岸の上関原発予定地では建設のためのボーリング調査が始められようとしている。

「自然が売り物のこの島で、原発ができたら何もなくなってしまう」と、
島民の9割が計画に反対し、37年に渡り漁業補償金の受け取りを拒否し続け、今も原発反対を掲げています。

というわけで、毎週月曜日に島内で反原発デモが行われています。
ナント1000回を超えていて、毎回警察の方も立ち会います。ある意味、島の風物詩??


交番の裏に港があります。

東北の震災による福島原発事故以降、数十年に渡り原発を拒み続ける島として世界の注目を集め、
観光地化されていない祝島に、国内外からのたくさんの人がやってきました。
中には島民の自然に寄り添いながら生活する姿に感銘を受け、移住者を決意する人も!

かつては1000人を超えた人口も、今では400名足らず。
移住者と、さらに、彼らの子供たちは島人たちに温かく見守られながら育っていっている空気を感じます。


移住者の若者と島の先パイ方が楽しそうに井戸端会議!!

家族で引っ越してきた家族や、漁師の修行をしている若者。
珈琲屋さんを始める夫婦。
Uターンで島に帰ってきた方がお店をはじめ、居酒屋も喫茶店もできました。
高齢化は進んでいるものの、この数年で島に、にぎやかさが生まれているようです。

さあ、島を散策!


練塀(ねりぺい)

島の集落は、歩いてまわれる広さです。

家を冬の強風や台風から守るため、練った土と石を漆喰で固めて作った「練塀(ねりぺい)」で囲んでいて
あちこちの路地に練塀が残る風景は「にほんの里100選」に選ばれています。


だんだんどこを歩いているのか分からなくなる。。。

細い路地多し!!
ガチで迷子になれます!!


おっと複雑なY字路!

坂道も多い。。。


急な坂道。大体は手すりがついている。

映画の中のような、迷い込みたくなる路地だらけ

港の近くにある商店「ゑびす屋」 日用品、野菜、食品、、、
船から降りた人たちが立ち寄っていきます。


ゑびす屋

けっこう品揃えも豊富です!!


小さなスペースにぎっしり!!

祝島では蔵も練塀!
古い蔵を改修した「練塀蔵」という小さなイベントスペースもありました。


練塀蔵

小さなライブなんかもやったりするそう。
練塀の裏側は漆喰を塗っていないんですね~!!(下の部分だけ塗っていますが)


薪ストーブもある!

島の空き家を使って、宅老所やデイサービスなどもやっているようです。
お風呂のサービスもしているそうです。


高齢者の方向けのお風呂サービスをしている。

ときどき道端に薪が置いてあるのは、
「ご自由にどうぞ!」って意味なんだそうです。
剪定したり、伐採した人が、薪を欲しい誰かのために置いて行くのです。
島では、今でも薪でお風呂を沸かす人がおられるんですね!!


道のわきに薪が置いてある。

背負子(しょいこ)を背負ったおばちゃんが!!


背負子だ!!

移住者の青年が始めた整骨院


坂のてっぺんには集落を見下ろすように祝島小・中学校。
H28年以降、休校となっておりますが、
移住者のお子様の就学年齢が近づいているため、小学校再開の交渉をしているところなんだとか。
(令和2年度より小学校の再開が決まったそうです!よかった!! 令和元年12月追記)


学校は、島民が積み上げた立派な石垣の上に立っています

診療所。けっこう立派です。


診療所

Uターンした方がOPENさせた「わた家」さん
お昼ごはんや、お茶を飲みに、お客さんが切れることがありません。

島内の高齢者向けにお弁当も作っています。


わた家

島のあちこちに井戸が見られました。


井戸

こちらの井戸のある空き地では、月に一度、「朝市」をやっていて、
移住者と地元の人との交流の場になっているそうです。


この日は猫が昼寝をしていました。

民宿「くにひろ」さんが、開いている食料・日用品のお店「くにひろストア」


くにひろストア

なんか親切!


お取り寄せ可能!

移住者の若者たちのための軒先オーガニック食材店もありました。
ときどき地元の方ものぞいていかれるそうです。

小さな島なのに、いろいろそろっている感じがします!


こちらもなかなかの品揃え!

感動!!船大工のいる島!

島の方があちこち案内してくださいました。
消防ポンプ車!!初めて実物を拝見!!


消防ポンプ車

こちら立派な建物は公衆トイレ!


公衆トイレも練塀!

島の特産品、ひじき!!やわかくておいしいと評判です。
世界中から来訪者のある祝島のヒジキ、
毎年、日本中からの注文があって、時には、アメリカに送ることもあるそうです!


ヒジキの天日干し風景はあちこちに

そしてなんと!!
この島には現役の船大工がおられるのです!


後ろ姿もカッコいい!!

ちょうど製作中だった、厳島神社に奉納する船を見せていただきました!


厳島神社の神事に使われる船を製作中

大がかりな重機も使わず、木で船をつくれるなんて!
現役の和船職人の仕事をこの目で見られて感無量でした!!


すべて手仕事!!

祝島では1000年以上も続く「神舞(かんまい)」というお祭りが4年に一度行われています。
大分県の伊美別宮神社から神様を迎え入れ、5日間にわたって神楽が奉納されるのだそうです。
その際に使われる櫂伝馬船も、島で作られ、大切に保管されています。


神舞で使われる櫂伝馬船

集落を取り囲む漁港では、漁師さんたちが網の手入れをしています。


網の手入れ中。。。

港に面したところに、移住者の方がOPENした岩田珈琲店
島の人の憩いの場所であり、旅行者たちとの交流の場所にもなっています。


岩田珈琲店

原発の反対運動は震災以降新しい局面を迎えているように見えました。
祝島島民の了解を得ないまま、進められようとしていた原発新設工事は
震災後、中断はされていますが、中止されたわけではないのです。
高齢化による島の人口減少により、今までと同じ方法で反対運動を続けていくことが難しくなっています。

「拳を上げて反対と唱えるのではなく、希望のある未来をつくるために、持続可能な島の暮らし方を発信しながら、
原発が要らない社会の在り方を考えるメッセージを伝えていきたい」と、移住者のひとりが、話していました。

快適便利な暮らしを求める現代の社会が、
見えないところで、美しい自然とよりそういながら生きる人々の暮らしをこんなにも変えてしまっているのだな、と思いました。


また来るよ~!!!

島の暮らしを自分たちで守ろうとする、自立と自由と底抜けの明るさを感じさせる島の人々の強さと、
島の暮らしを新鮮な目で学ぼうとする若者たちの不思議なチームワーク。

そこにあるものを未来に残していくこと、
あるもので暮らしを作り出すたくましさ、
本当の豊かさって何だろう??

大切なことをたくさん考えさせられる貴重な時間をいただいた、濃厚な島旅でした。


船から集落を望む

アクセス

●JR柳井港駅より徒歩3分

●柳井港より 祝島行き定期船「いわい丸」
柳井港~室津~上関~蒲井~四代~祝島
(柳井港~祝島 所要時間:1時間10分/料金:1610円)
1日往復2便 時刻表

宿泊、飲食など観光情報
祝島ホームページ
上関町観光協会


Written by  おかちゃん