大多府島(おおたぶじま)
2018年10月16日。
大多府島へ渡るには、まず岡山県備前市にあるJR日生(ひなせ)駅へ。
駅から徒歩約10分の日生港から出る船に乗ります。
ちなみに、昼の1便だけは駅近くの日生駅前港からも乗船できますよ~。
小豆島行きのフェリー乗り場もあるので、お間違えないように!
チケット小屋がありましたが、今は使われていないようです。
乗船料は船内で支払えばいいという事なので、乗船ギリギリ派の私としては安心。
桟橋には「みしま3号」が停まっていました~!いい感じのフォルムですね!
注目の三戸岡デザイン!
港に入ってきたのは、2017年に就航した「NORINAHALLE(のりなはーれ)」。
赤白のカラーリングは決して特別ではありませんが、なんだかお洒落な佇まい!
それもそのはず、この船をデザインしたのは鉄道デザインでお馴染みの水戸岡鋭治さん。
JR九州の豪華寝台列車「ななつ星」のデザイナーといえばわかる方も多いのでは?
岡山出身の三戸岡さんだからなのか、とっても瀬戸内の景色に合っていますね。
船内もすごく素敵で、探検しているとうっかり外の景色を見忘れそうです。
天候が安定しているなら外のウッドデッキがおすすめですよ!
30分の船旅で、途中には後から行く予定の鴻島(こうじま)にも寄港します。
★鴻島に行ってみた様子はこちら
大多府島に到着!
大多府島は面積0.4平方km、周囲約5㎞の小さな島。
40数世帯、約70人が暮らしていて、一番の若手で50歳代だとか。
おもな産業は牡蠣養殖、さすが牡蠣の有名な日生地域ですね。
港の目の前に大多府島待合所がありました。
玄関の上に飾られた面舵がいい感じですね~。
その横(後ろ?)にあるのが、ふれあいの館「かぜまち」。
観光サイト情報によると、こちらは漁村型リゾートを楽しむ宿泊施設で、
海水浴・潮干狩り・磯釣り・底引き網・自然散策などの拠点となるようです。
オフシーズンのこの日は人気がありませんでした。
ここに掲げられている「かぜまち」とは何か?
・・・というのは、道端の記念碑に書かれていました!
江戸時代に薩摩藩主の島津公が、台風で避難したことがきっかけで、
大多府島は港が発展し、内海航路の要衝となっていったようです。
往時の人口は1000人ほどいたそうなので、賑やかだったでしょうね~。
石積みの「大多府漁港 元禄防波堤」は、
国指定の登録有形文化財(建造物)になっているそうです!
わかりにくいですが、下の写真上部に写っているのが元禄防波堤。
他にも島のあちこちには、その当時に作られた史跡が残っています。
史跡を見て回ろう!
大多府加子番所
こちらは加子(水夫)の詰め所跡。
岡山藩政時代に、幕府用船の飲料水供給などを行ったそうです。
今では無料の休憩所として開放されていて、島の行事写真などが飾られていました。
こちらは六角大井戸跡。
大多府港が開港する時に作られた井戸で、水道が開設するまでの250年間、
島の暮らしを支えていた貴重な水源のようですね!
ででんと登場したのは大多府燈籠堂。
1714年からの約150年間、沖合を行く船の目印となった燈籠で、
その高さはなんと約11m(台石を入れると約13mにもなります)!
この大きさなら、当時はものすごく目立っていたんでしょうね~。
ちなみにこちらは昭和61年に再建されたもの。
町並み・自然を見て回ろう!
史跡を楽しみながら、町並みや島の自然にも目をむけてみましょう。
個人的に萌えたのが備前焼の狛犬!
備前市内にはいくつかありますが、島でも見れるとは~!
「かぜまち」の島として多くの人が訪れただろう大多府島。
かぜまち時には、今日みたいに島を散策した人もいたかもしれないな~
なんて思いながら島をのんびり歩くのもおすすめです。
アクセス
アクセス
●JR日生駅から日生港、徒歩約10分
〇大生汽船 日生港~大多府港
(所要時間:[普通旅客船]約30分/料金:620円)
往路7便・復路6便運航
■大生汽船
■岡山観光WEB
■備前市
written by なっちゃん