かもめーず

愛媛県・弓削島に行ってみた!美しい村連合「上島町」

2018.11.27

弓削島(ゆげしま)

弓削島は、8島(弓削、生名、岩城、佐島、赤穂根島、魚島、高井神島、豊島)からなる
上島町のひとつで、上島町の中心地でもあります。

上島町は、因島の南側、愛媛県と広島県の県境に位置し、
愛媛県唯一、島だけで構成されている自治体で、
一見、しまなみ海道沿いにあるのかと思いきや、実は本土からは橋でつながれていません。


34.275747, 133.218701

町内の、弓削島、生名島、佐島の3島は橋でつながれているのですが、
本土から上島町に上陸するには、必ず船に乗る必要があります。

弓削島へのアクセスは、
①今治港から船で行く(車は乗船不可)。
②しまなみ海道で因島に渡り、因島から上島町行きの船で渡る。という二つのパターンがあります。

正確にいうともっとたくさんの航路があり、港があります。
(詳しい情報は上島町のHPに、とてもわかりやすくまとめられています。)

しまなみ海道で橋でつながっていないことが幸いしてなのか、
海運業が盛んだった瀬戸内の島々の複雑な船の往来が、いまだに感じられるような気がします。

車で行くなら因島から船で渡るしかありません。

因島からのアクセスは
●土生港から生名島の立石港経由で弓削に渡る方法、
●家老渡港から上弓削港に渡る方法
 
この二つが主なアクセス方法のようです。
車でのアクセスは、土生港から立石港へ渡り、橋を使って弓削島に渡るのが、
便数も多く、料金も安いため一般的なようです。
なかなか複雑ですね~~~!!

生名ー因島のフェリーは始発5時台、終発11時台。
フェリーも15分おきに出ていて、料金も安い(驚きの大人70円!)!車を乗せても楽々~!
地方の電車よりも利便性があるし、因島は目と鼻の先。
因島の造船業への通勤者も多く、
橋の通行料を考えると、今治よりも尾道のようが身近で便利!
愛媛県の自治体ですが、生活圏は広島が近いようです。
(電気もガスも水道も広島県からきています!)

弓削島上陸!!


というわけで、車でしまなみ海道を渡り、生名港から橋を渡って弓削島に向かいます。

愛媛県に住んでいるのに、「こんな場所があったんだ~!!」という、
驚きいっぱいの島の旅の始まり~!!


島内はバスも走っていますが、あちこち回るなら車は必須!
サイクリストたちも多いです。防波堤が低いので、海の眺め最高!
レンタサイクルもありますよ。


観光案内所にレンタサイクルがあります。

今回は弓削島の中心地の弓削と、上弓削を訪ねました。

まずは弓削エリアへ


橋を降りたところ

橋を降りたらすぐに、弓削商船高等専門学校の船艇庫が。
そう、弓削島には商船専門学校があるのです。
全国から船乗りを目指す若者が青春の5年間を過ごす島!


船を持っている学校って!!(商船学校なので当たり前だけど)

というわけで、島の中では学生の姿をよく見かけます。
商船学校のみならず、県立弓削高校もあるので、2校の学生たちが放課後、
コンビニもショッピングセンターもないこの島で
青春の一ページを過ごしているのです!


こちらは商船学校の学祭

あ、学祭のポスター!!!


こちらは弓削高校

コンビニもカラオケもショッピングセンターもなくても
俺たちには美しい海と空と夕日があるーーーー✨


と思っているのかどうかはさておき、
島にはいたるところにフリーWI-FI スポットが整えられていて、
学生たちが青春のひと時を過ごしておりました。
(「青春」って言いたいだけ??(笑))

俺達にはWi-Fiスポットがあるーーーーーー!!

充実のWi-fiスポット!!

とにかくフリーWi-fiスペースの充実ぶりに驚きです!!
どこも放課後の学生たちの姿がありました。


その1.海の駅ふらっと

ヨットで海を渡る人たちのための休憩所(そんなのあるんだ!!)
コインランドリーやシャワーもあって、24時間利用可能。
サイクリストの休憩にも使われてそうでした。

中で飲食もできるので、菓子パンとか食べながら、放課後の自習するにはぴったり!


海の駅ふらっと


その2.弓削港の待合室

学生たちでいっぱいでした。
キラキラした海を眺める毎日~✨
学生用の駐輪スペースも設けられているくらいなので
船で通学する学生も多いんだろうな~(たしかに自転車で橋を渡るのは大変!)



弓削港


港には学生用の駐輪場があります

そして。。。


瀬戸内交流館

その3.せとうち交流館

観光案内所や図書館があります。
イベントホールや、調理室、木工室なんかもあるんです。

図書館は言わずと知れた青春のキュンキュン自習スポット???!!
静かに勉強する学生たちの姿がありました。


図書館にはトトロがいる!

その4.町役場の一画にも交流スペース

町民が持ち寄った本も読めるほっこりフリースペース。
高校生カップルが仲良く放課後を過ごしていました。


上島町舎。上島町の中心ですね。町議会もこちらです。


庁舎の中のフリースペース。ぬいぐるみや不要になった本とかも並んでいます。

その5.ENGAWA

スーパーマーケットだった建物を町民の交流スペースに。
役場のすぐ裏にあることから、利便性良しの町民交流スペース



街のあちこちに学生たちのたまり場が用意されているっていいですね。
コンビニや若者向けのお店がなくっても、
学生の姿が見られるだけで、島の風景ががらりと変わる気がします。


もともとはスーパーマーケットだったところ


これだけWi-fiスポットがあるのは、旅行者にとってもありがたい!
情報も見られて、休憩もできて、トイレもあるので、大助かりです。

挑戦が応援される、移住者にもやさしい島


ENGAWAでの移住者たちがOPENしたお店の情報や活動を紹介するコーナー

ENGAWAは移住者や地元の活動の情報発信の基地にもなっているようです。

移住者の方によるおしゃれカフェが増えているようですね。
地元の人たちの目に触れる場所が与えられてるって、移住者にとって温かい場所だなあ!


掲示板にカフェOPEN情報

元地域おこし協力隊の方が始めた自然農の民宿レストラン「まるふ農園」や、
イタリア人が旦那様の移住されたご夫婦がされている農園「ルネサンス」
キッチン313も、奥様のおばあさん家に移住されたパン屋さん
おかっぱカフェは、佐島というおとなりの島に移住した女性二人のブックカフェです。

移住者の方々がいろんなことに挑戦されていますね。


摘み菜料理が食べられる「しまでCafe」

「しまでCafe」は摘み菜料理のお店

上島町では「しまの大学」といって、
地域の名人が講師を務めたりして、地元の宝を掘り起こす生涯学習活動が盛んなようです。
(島民以外でも参加できるんだって!)

「摘み菜」もその一つ。
もともと島で受け継がれていた摘み菜(つまり野草ですね。)文化で町おこしを!ということで、
「しまでCafe」は地元のお母さんたちが立ち上げたお店です。すごい!

こちらを営む「島の会社」は弓削島の地域おこしの草分け的な会社。
弓削塩という塩田での塩の製造もおこなっています。
かつては荘園だったというこの島で作られた塩が献上されていたそうな。


カラオケもあるぞ!って思ったら。。。

「しまの大学」から生まれた事業、「困ったことはなんですか」略して「こまなん」
島の暮らしのお困りごと支援を事業化!!すごい!!


カラオケ屋さんに見せかけて、「こまなん」は島のよろず屋さん!

上島町では、移住者支援もいろいろしていて、移住者の方が入りやすい環境が整っているようです。
物件の紹介や、子育て支援など、いろいろあるようですが、
なによりも「仕事がある」ということが移住しやすい環境になっているみたいです。


福祉施設もいろいろある。

自治体として独立しているので、社会福祉も、ケーブルテレビ、ゴミ処理も、下水処理など生活インフラが上島町内で完結いて、
それに関連する仕事や、また、二つの学校に関係する仕事などもあり、
他にも水産系のお仕事、、因島に造船の仕事に通われているも多いそうです。

掲示板には福祉系の求人募集チラシが目立ちます。
町営住宅もあるし、飲食店などもそこそこ充実しているので、ちょっとしたバイトなども見つかるみたい。


浄化センターもある


ゴミ処理や浄水なども上島町内で行っています。

仕事がある、住む場所がある、って、移住者のひとには挑戦しやすい環境!

いろいろ充実。


島でこんな立派な消防署はかなりレア!!

特に、橋でつながっている弓削島、生名島、佐島の3島と、岩城島、因島は
通勤通学の生活圏内という感じでした。(船の便も多いしね。)
尾道くらいまで通勤している人がいるようです。

高校生たちも、生名島や、岩城島から通学している学生たちがたくさん。

個人商店も頑張っていて楽しいです。


ANA!!全日空グループではないようです(笑)


お薬やさん

薬局とか(島内配達してくれるってすごい!)


島内配達!!


島でお味噌を作っている!


ニコニコ(^^)

交流館の中には木工室があって、地元の熟練のおじさんたちが何でも教えてくれるそうです。なので家のリノベを試みたい移住者の人にとっては強い味方!と聞きました。


町民は誰でも使えて、指導もしてもらえる。

リサイクルボックスなんかが置いてあって、不用品が生かされるシステムも面白い。


誰かの不用品も誰かには必要なものかも!

高校、高専があって、島内で進学できるのは、
島で暮らしていくには大きなアドバンテージのような気がします。

町が移住者支援や子育て支援もしているので、
自然に囲まれて、安心して子育てをできる環境ともいえるかも!


スーパーもあるし、


内容充実!閉店時間は18:30と少し早め

贅沢を言うときりはないのでしょうが、
生活に必要なお店も一通りは揃ってます。


モールもある!!


モール!!!

障害者の作業所でもある「ポップコーン」はパン屋さん。
街の大人気です!


島の人気者!

お魚屋さんも発見!!


夕暮れ時、近所のお母さんたちが次々と魚を買いに来ていました。

今まで見てきた島では、お魚は、知り合いから直接買ったりもらったり、
というところが多いらしく、島のお店には地元の魚が並ばない、
ましてや、魚屋さんって見たことがなかったので、衝撃でした!
しかも、いけすで生かしてあるので、どれも採れたてピチピチです!


商工会もあるー!

上島町商工会議所というのもあって、
商工会ののマスコットキャラクター「かみりん」がとてもカワイイ!


ゆるキャラかみりんは海の神様。桜とワカメの髪飾り、青レモンのポシェット、竿にはデビラ。人気者です!


商品券(つまり地域通貨!!)まである!!!


松の景勝地があったり、(浦島太郎みたいな景色です)


そのまんま、「松原」と呼ばれています。キャンプや海水浴もできるよ!

温泉リゾート施設もあるし、



㏠ぼんやりできそう。。。


心も身体もすこやかに気持ちがいいとこだな~~~!!!

上弓削へ!


もう一つの温泉、潮湯がある上弓削方面へ。



温浴施設「潮湯」(まんまやん!)

上弓削の宮畑夫妻を訪ねます。


上弓削港


神戸から奥様のおばあさん家に移住され、
ご主人は、編集・写真・ライターを


奥様は「キッチン313」というパン屋さんをされています。
上弓削の港は静かでひっそりしていますが、
古い立派な家並みが残っていて、往時の繁栄を偲ばせるようです。


宮畑さんのお住まいにされている田坂家は
国の有形文化財に登録が決まったところ!!

鏝絵が特徴的な風格のある佇まいです。門があるのも素敵です!


登録有形文化財になった田坂家

弓削島は昔は海運業が盛んだったこと、
弓削商船があるのもそういう地の利があったこと、
上弓削の集落も海運業でにぎわっていたことなど、


そして、もともと建築がご専門だったご主人にとって
島の文化や建築は興味深いものであり、
リモートワークをしながら、ご家族との島暮らしを楽しまれていることなど
楽しいお話をたくさん聞かせていただきました。

この日はお休みでしたが、奥様のパン屋さんもとてもオシャレ!
イベント出店などへはやはり尾道へ行かれることが多いそうです。

橋でつながってはいないけど、フェリーの便数も多いし、
時間も早朝から遅くまで動いているので、生活にさほど不便は感じない、
と言われていました。


いざとなったら海上タクシーもあるしねー。

ご自分で山から薪を切り、薪ストーブのある生活や、
井戸のある暮らしを、楽しんでおられるようでした。

美しい島

美しい夕日
美しいしまなみ
夕日の影に、自転車の高校生たち


上島町はNPO法人「日本で最も美しい村」連合に加盟しています。
失ったら二度と取り戻せない日本の農山漁村の景観・文化を守りつつ、
最も美しい村としての自立を目指す加盟自治体の一つなのです。


日本で最も美しい村連合

目に映る風景は、豊かな自然と、人々の暮らしとが
ちょうどいい塩梅で重なり合うような、一昔前のにほんの風景のようにも見えました。

ないものを求めれば、それは際限ないのだろうけど、
あるもの、ここにしかないもの。
それがとても贅沢なものであることに気が付いて、活動する人々がいることが、
この島の強みであるかもしれないと思いました。



アクセス

上島町HPにて、時刻表、航路などがわかります。


【車両】

〇因島・土生港から

●生名フェリー(土生港~生名島・立石港~弓削港)
所要時間 3分 15~30分おき便数多数。 片道70円 定期・回数券あり

〇因島・家老名港から

●家老渡フェリー汽船(家老渡港~上弓削港)
所要時間 6分 20~30分おき多数  片道100円 往復180円



【徒歩・自転車】

〇今治港から 
芸予汽船(今治~ 友浦港~木浦港~岩城港~佐島港~弓削港~生名港~土生港)
所要時間 1時間 往復8便  片道1680円 ※車の乗船不可


●弓削海上タクシー(因島・土生~下弓削)
所要時間 15分 夜のみ往復2便 片道250円 ※旅客のみ
上島町HP
https://www.town.kamijima.lg.jp/



34.275747, 133.218701

written by おかちゃん